サイクリングの直前には、
天気、気温、湿度、紫外線等々・・・
いろいろな天気指数をチェックしておいたほうが良いとこれまでお伝えしてきました。
しかしもう一つ忘れてはならないのが「風速」です。
サイクリングでは雨が降ったりすると、
当然ながら中止の判断を下さるを得ないため、
「今日は止めておこう」という考えには簡単に至りますよね。
ただ、風速についてはなかなか中止の判断を下すことは難しいと思います。
雨が降るかどうかは始める直前でもある程度予測はできるものですが、
風速については途中でいきなり強くなったりもするので、
割と予測するのが困難です。
風が強くなるということは向かい風の影響も大きく受けるため、
サイクリングの所要時間が大幅に伸びてしまった・・・
なんていう経験はあなたもあると思います。
では、具体的に風速何メートルを超えたら中止したほうが良いのか?
そこで今回は、サイクリングに適した風速についてご紹介していきます。
かなり大きい?風速がサイクリングにもたらす影響
風速は文字通り「風の速さ」を表す指標のことであり、
1秒間にどれだけ風が移動するかを表したものです。
例えば風速5メートルであれば、
1秒間に5メートルの速さで移動しているということになります。
無論、風が強ければ強いほど、
向かい風方向に走っているときはスピードがガクンと下がります。
なので、いつもは1時間で到達できたとしても、
風が強ければ1時間20分だったりすることが多々あります。
特に気を付けたいのは輪行の時。
電車などのダイヤを鑑みて走る計画を練る必要があるため、
当日風が強いと乗る予定だった電車に乗れなくなり、
最悪の場合1泊するという手間がかかってしまいます。
そのほか、食事の時間もそうです。
本来なら13時頃にロードサイドにあるレストランで食事をとるはずが、
急に風が強くなってきたせいで30分も遅れた・・・!
空腹で限界・・・
という事態にもなり兼ねませんよね。
ましてやそのレストランが13時30分でラストオーダーだったら、
更に悪夢が襲ってきます。
営業外の時間に着いても食事ができないわけですから、
こういった事態に注意する必要があるのです。
気象庁目線では風速8m以上になったら強風扱い?
では、風速何メートルを超えたら中止したほうが良いのでしょうか?
風速 | 陸上の状態 |
---|---|
0~0.2 | 静穏。煙はまっすぐに昇る。 |
0.3~1.5 | 風向きは煙がなびくのでわかるが、風見には感じない。 |
1.6~3.3 | 顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動きだす。 |
3.4~5.4 | 木の葉や細かい小枝がたえず動く。軽い旗が開く。 |
5.5~7.9 | 砂埃がたち、紙片が舞い上がる。小枝が動く。 |
8.0~10.7 | 葉のある灌木がゆれはじめる。池や沼の水面に波頭がたつ。 |
10.8~13.8 | 大枝が動く。電線が鳴る。傘はさしにくい。 |
(単位:m/s)
これは、気象庁が取りまとめた、
「気象庁風力階級表(ビューフォート風力階級表)」から一部抜粋したものです。
体感というよりもそこら辺にある木や枝の揺れ具合で表しているので、
直感的に分かりやすいかと思います。
通常、サイクリングではある程度の風が吹いていることで、
多少暑くても風の涼しさでモチベーションを維持しやすくなります。
ただ、自転車そのものが強風に弱い乗り物であるため、
歩いているときよりも前に進みづらくなります。
よって、上表で言えば小枝が動くような「風速5.5~7.9メートル」になると、
自転車のスピードが徐々に落ちてきます。
平地だからそこまで影響ないだろうと思ってしまいますが、
それは間違いです。
行きが追い風でスピードが上がったとしても、
帰りはその分強い向かい風が吹いてくるためスピードが出ず、
かなり脚にきてしまいます。
勿論、その分疲労も大分溜まってきて楽しくなくなるので、
こうなればサイクリング自体はやめたほうが良いでしょう。
総括:風速7m以上になったらサイクリングは控えたほうが良い!
若干偏見があるかと思われますが、
サイクリングでの風の感じ方を以下の表にまとめてみました↓
風速 | 状況 |
2メートル以下 | 問題なし |
3~5メートル | 多少気になるが耐えられる |
6~7メートル | スピードが遅くなりややキツく感じる |
7~8メートル | スピードが大幅に遅くなり疲労がたまる |
9メートル以上 | 前に進みづらくなり修行レベル |
総じて、サイクリングでは風速7m以上になったら控えたほうが良いと思います。
向かい風の時に輪行で移動するなら別ですが、
私が普段地元の町をサイクリングする時は、
大体風速7メートルを超えたら中止の判断を下します。
出ないとスケジュールが大幅に乱れてしまい、
この後の予定にも影響してしまいます。
こんな感じで、当日の風速を観察してみましょう。