サイクリングに役立つ不快指数のお話の続きです。
前回は不快指数の仕組みや計算方法などをご紹介していきました。
では、サイクリングに適した不快指数とは、
どのぐらいの数値が目安となるのでしょうか?
因みに前回のおさらいですが、
気象庁では不快指数のことを「気温と湿度によるむし暑さの指数」と定義しています。
よって、不快指数とは気温だけでなく湿度も測定の対象となっていることに注意が必要です。
それを踏まえて不快指数の具体的な指標もご紹介します。
不快指数は主に8つの指標で分けられる
まずは、不快指数の指標についてです。
基本的に不快指数では色分けしたように以下の8つのグループに分けられます。
これは出た数値によってその日がどんな体感であるかを表せるようになっています。
一目で分かる不快指数早見表を自作で作ってみました。
Excelで打ち込んだので多少時間がかかりましたがw
※Excelでは数式の「(」の手前に*等の記号が必要です。
因みに不快指数の公式は前回掲載したように、
不快指数=0.81×気温+0.01×湿度x(0.99×温度-14.3)+46.3
となります。
例えば室内の気温が30℃で湿度が70%の場合は、
上記の公式にそっくりそのまま当てはめると不快指数は81となりますよね。
81になると指標の通り「暑くて汗が出る」くらいのレベルなので、
こうなれば屋内外ともに激しい運動はやめたほうが無難でしょう。
最近では「猛暑日になったら原則激しい運動は控えてください」
とテレビでも言われているほどなので、
少なくとも80以上になったら注意が必要です。
これで今日の不快指数がどのぐらいあるかが一発でわかるようになりますね。
結局サイクリングに適した不快指数は?
では、サイクリングに適した不快指数は一体どのぐらいの数値なのでしょうか?
以下の表は不快指数を8つのグループに分けたとき、
サイクリングといった屋外レジャーはやっていいのかをまとめたものです。
一部は個人的な見解も含まれるので、
あくまでも目安としてください。
不快指数 | 体感 | サイクリングは? |
~55 | 寒い | 厚着をしないと無理 |
55〜60 | 肌寒い | 長袖でちょうどいい体感 |
60〜65 | 何も感じない | 長袖でちょうどいい体感 |
65〜70 | 快い | 半袖でちょうどいい体感 |
70〜75 | 暑くない | 半袖でちょうどいい体感 |
75〜80 | やや暑い | 若干汗ばむ |
80〜85 | 暑くて汗が出る | かなり汗ばむ |
85~ | 暑くてたまらない | 中止したほうがいい |
出典:Wikipedia「不快指数」
いかがでしょうか?
これから分かることは、
サイクリングや屋外レジャーが快適にできる不快指数は、
概ね55~75程度といったところだと思います。
特にサイクリングでは漕いでいると自然に体温が上がるので、
肌寒いの部分でもちょうどいい体感になることがあります。
一方、注意したいのは不快指数80以上の部分。
ここに来るとサイクリングをはじめ屋内外での運動自体行わないほうがいいでしょう。
更に85以上はもはや熱中症の危険性が大幅に高まってしまうので、
最悪の場合死に至るほどです。
なので少なくとも85以上になったらサイクリングは中止の判断を下しましょう。
あとは、日焼け止めを塗るなど日焼け対策も忘れずに。
以上のように、不快指数を出して効率よく快適にサイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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