ついサイクリングで日焼け止めを塗り忘れて、
家に帰ったら肌が赤くなってしまった・・・
なんていう経験があった人は多いと思います。
一方、肌が赤くなったのではなく、
黒くなったという人もいませんか?
数日経ったら戻ったという人もいれば、
赤くなって褐色になったという人もいます。
同じ日焼けであるにも関わらず、
なぜこのような違いが現れているのでしょうか?
そこで今回は、日焼けで肌が赤くなる人と黒くなる人の違いについてご紹介していきます。
日焼けの仕方は人によって違う!
そもそも日焼けの仕方ですが、
実は人によって違うということをご存知ですか?
というのも、日本では主に3つのタイプがあるといわれています。
まず1つ目は、日焼け直後はそこまで赤くならないものの、
時間が経つことによって急に黒くなるというパターンです。
このような過程で日焼けをする人は、
濃い肌色が特徴です。
日本人の場合は約13~14%が該当しますが、
このタイプが最も低いとされています。
2つ目は、日焼け直後はすぐに赤くなるものの、
時間が経っても跡が残らない、
もしくはうっすら色残りができるというパターンです。
このような過程で日焼けをする人は、
白い肌色が特徴です。
日本人の場合は約17~18%に該当し、
パターン1よりもやや比率は高くなっている模様です。
そして3つ目は、日焼け直後はやや赤くなり、
時間が経つと褐色になるというパターンです。
実はこのパターン3こそが日本人では最も多いといわれており、
約60~70%と過半数以上を占めているほどです。
では、このデータから何が分かるのかというと、
パターンよって日焼けをしにくいかどうかが分かります。
日焼けをしやすい人というのはここで言うパターン2、
つまり白い肌色の場合です。
白い肌色では紫外線を浴びることによってすぐに赤くなり、
日焼けをしやすいので特に注意する必要があります。
逆に赤くなりにくいパターン1の人は、
紫外線を浴びてもその影響がすぐに現れることはありませんが、
数日経過すると褐色肌になるという人もまれに見かけます。
従って、日焼けに気を付ける必要があるのは白い肌の人だけでなく、
濃い肌の人も適度な日焼け対策を行うことが大切となります。
赤くなるのは「やけど」黒くなるのが「メラニン」
先ほどのように紫外線を浴びることによって起こる日焼けには、
赤くなったり黒くなったりしますよね。
では、なぜ人によって赤くなったり黒くなったりするのでしょうか?
まず、赤くなるのは「やけど」なのに対し、
黒くなるのが「メラニン」が増えているためなのですが、
実は「メラニン色素の量」が生まれつき人によって異なっているからです。
そもそもメラニン色素自体は褐色もしくは赤みがかった色なので、
もとからメラニンを多く持っている人は日焼けをしてもそこまで肌の変化がありません。
しかし、メラニン色素が少ない人は日焼けすると赤くなりやすいので、
肌が白い人は特に紫外線には用心する必要があるということです。
炎天下での活動は勿論のこと、
曇りの天気でも日焼け止めを塗ったりして対策を心がけてみましょう。
「サンバーン」と「サンタン」の正体
真夏のサイクリングでは大量の紫外線が容赦なく降り注いできます。
ついうっかり日焼け止めを塗り忘れていつの間にか日焼けしてしまった・・・
という経験は多くの人にあると思います。
ところで、日焼けには「サンバーン」と「サンタン」の2種類があるということをご存知ですか?
一見、日焼けなんてどれも同じように見えてしまいますが、
実は、種類によって皮膚に出てくる症状やタイミングも異なるのです。
では、「サンバーン」と「サンタン」では、
具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
また、それに加えて、種類ごとの予防や対策の仕方についてもご紹介していきます。
サンバーンは赤くなって水膨れが起きる
まず、サンバーンの特徴についてです。
サンバーンでは日焼けすると皮膚が赤くなるだけではなく、
水膨れも起こるのが特徴です。
サンバーンは紫外線を浴びた数時間後でも割と早いタイミングで皮膚が赤くなることが多いです。
日焼け後1~2日ほどの間はヒリヒリした痛みが起こり、
更に1週間経過すると皮がむけることがあります。
サンタンは黒っぽく変色する
次に、サンタンの特徴についてです。
サンタンでは日焼けすると肌が褐色に近い黒みがかった色に変化するのが特徴です。
なぜ黒みがかった色に変わるのかというと、
これは「メラニン色素」が関係しているためです。
そもそもメラニン色素というのは、
紫外線を浴びることで皮膚に作られるものであり、
それが色素沈着することで起こっている仕組みになります。
サンタンでは紫外線を浴びた数日後に肌が黒っぽく変わり、
これが数週間~数か月とかなり長い期間の間くのが特徴です。
サンバーンはとにかく水で冷やす!
では、サンバーンが起きたらどう処置する必要があるのでしょうか?
サンバーンの場合は赤くなり水膨れが起こるので、
まずは出来るだけ早く水で冷やすことがポイントとなります。
最も簡単なのは冷水に浸したタオルを当てる方法です。
早く治そうと思ってどうしても化粧水などをつけたくなりますが、
それは日焼けの症状が収まってからにしましょう。
でないと、再び悪化する恐れがあります。
サンタンは美白化粧品などで肌ケアを!
そしてサンタンの対処法ですが、
この場合はメラニン色素によって肌が黒っぽくなるため、
美白化粧品などを使ってメラニンの生成を抑えることがポイントです。
実はサンタンでは肌が黒っぽくなっても、
数週間から数か月経過すれば元の状態に戻ります。
ただし、メラニンの生成は完璧に収まったわけではないので、
それを放置しているとシミになってしまいます。
なので、美白化粧品などをつけてメラニンを増やさないようにするのがコツです。
日本人はサンバーンとサンタン両方起きやすい
サンバーンとサンタンは日焼けの症状からしてみれば大きな違いがありますが、
実は日本人の場合日焼けをすれば誰でも両方起きるのです。
どちらか一方だけ症状が出て終わるというわけではありません。
環境省の「紫外線環境保健マニュアル」によると、
日本人は「中程度にサンバーンが起こるものの、サンタンも中程度起こる」というのが平均的なタイプとなっています。
なので、いずれにせよサンバーンとサンタンの両方の対策をしておくのがポイントとなりますね。
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