前回まではサイクリングの敵となる勾配の計算方法や、
激坂となる指標についてご紹介してきました。
ところで、あなたはサイクリングのコースや所要時間を見積もるとき、
どんなサイトを使っていますか?
私は現在「NAVITIME」というサイトを使っています。
その一角にサイクリングのコースや所要時間などを保存・算出できるシステムあるため、
割と使い勝手が良いんですよね。
以前までは「ルートラボ」というサイトが、
サイクリングのコースを作成するにあたって使い勝手が良かったこともあり、
サイクリストからの評判は高かったんですが、
残念なことにこちらは2020年3月31日をもってサービス終了となってしまいました()
しかし、その代替として最も有力視されていると言われているのが、
今私が使っている「NAVITIME」です。
「サイクリングコース 作成」
で検索するとトップに引っかかってくるので、
それが今人気の証でしょう。
そこで今回は、「NAVITIME」を使って勾配を出す方法をご紹介します。
「NAVITIME」は会員登録するとルート作成が可能に!
まず「NAVITIME」の会員登録をしていない方は、
メールアドレスやパスワードを入力してマイページを作ってください。
マイページが作成されるとはじめてコースの作成や保存ができます。
尚、読み進めていくと「スマホアプリとの連携」とか「音声案内」といった項目が出てきますが、
こちらは課金する必要があるので有料です。
但し、会員登録そのものは無料になっているのでご安心を(^^)
実際に「NAVITIME」で勾配を出してみよう!
会員登録を済ませたら、
早速勾配を出してみましょう。
まず、適当にスタートとゴール地点を設定してください。
計算が分かりやすいよう100メートル程度の長さにしてみましょう。
そうすると下画面にコース情報が色々出てきます。
「コース情報」には6項目ありますが、
勾配の算出では「総走行距離」「獲得標高」の2項目のみを使います。
「総走行距離」は文字通り実際に走る距離のことであり、
「獲得標高」は走った距離の間にどれだけ標高を稼いだかを表しています。
では、計算方法へ参りましょう。
前回お伝えしたように、
勾配の算出では高校でお馴染みである三角関数の比を使います。
式は以下の通りです↓
底辺:高さ=100:h
※100メートル進んだらどれだけ標高を稼いだかを表します。
この場合、底辺が「総走行距離」、
高さが「獲得標高」になります。
後はそのまま当てはめていくだけです。
・・・答えが出ましたでしょうか?
参考として八甲田山方面へ向かう国道103号(青森市)を例に計算してみます。
2900(メートル):152(メートル)=100:h
2900h=15200
h=5.24137931
※単位をそろえましょう。
となりました。
つまりこの場合は100メートル進むごとにおおよそ5メートル標高を稼ぐ、
即ち平均勾配5%の坂ということになります。
勾配 | 度数 | 感じ方 |
8%~10% | 4.6度~5.7度 | ややきつい |
10%~13% | 5.7度~7.4度 | かなりきつい |
13%~15% | 7.4度~8.5度 | プチ激坂 |
15%~20% | 8.5度~11.3度 | 激坂確定(完走困難) |
平均勾配5%は「ややきつい」よりも下ですが、
今回は計測距離が長めだったことや、
瞬間的にこれを超える勾配があることから、
あくまでも平均勾配ということになります。
しかも八甲田山方面は数十キロにわたり勾配が続くため、
そこまでの勾配でなくても結構疲労度が溜まるでしょう。
ということで以上、NAVITIMEで勾配を求める方法でした。
コメント